
卒業式の袴スタイルを決める際に「成人式で着た振袖を袴に合わせてもいいの?」「振袖と袴の違いって何?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
振袖と袴はそれぞれ異なる特徴を持つものの、組み合わせ次第で卒業式にふさわしい格式高い装いを完成させることができます。
この記事では、振袖と袴の基本的な違いから、卒業式に振袖+袴スタイルを選ぶ際のポイント、レンタル相場や注意点まで詳しく解説します。
- 振袖と袴の基本的な違いとは?
- 卒業式で「振袖に袴」を着るのはおかしい?浮く?
- 【パターン別】卒業式に合わせる着物と袴の組み合わせ
- 「振袖+袴」と「小袖+袴」の違いと魅力
- 「振袖+袴」と「小袖+袴」のレンタル相場の違い
- 卒業式の袴に関する注意点とタブー
- 【最新】卒業式の袴のトレンド人気は?
成人式の振袖を卒業式でも活用するメリットや、おしゃれなコーディネートのコツもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
振袖と袴の基本的な違いとは?

振袖と袴は同じ和装でも種類が全く異なりますが、着物に馴染みがないと違いがわかりにくく感じられるかもしれません。
振袖と袴のそれぞれの特徴と用途について解説します。
振袖:袖が長く華やかな着物本体の名称
振袖は、未婚女性が着用するもっともフォーマルな着物で、長い袖が特徴です。
【振袖の特徴】
- 未婚女性の第一礼装としてフォーマルシーンで着用する着物
- 一般的な着物と比べて袖が長く、格式が高い
- 成人式や結婚式、卒業式などで着用可能
振袖は袖の長さによって大振袖、中振袖、小振袖という3つの種類に分類され、それぞれ着用シーンが異なります。
【振袖の3種類】
- 大振袖
- 中振袖
- 小振袖
大振袖は、主に結婚式で花嫁が着用するもっとも格の高い振袖です。
袖は床スレスレほどの長さで、裾を引きずるように着るのが特徴です。
中振袖は、成人式や結婚式のお呼ばれなど幅広いお祝い事の場で着用されるもっとも一般的な振袖です。
袖の長さは膝下ほどで、上品な華やかさでフォーマルシーンを彩ります。
基本的に「振袖」といえば中振袖をさします。
小振袖は、卒業式などで袴とあわせて着用されることが多い振袖です。
「小袖」「二尺袖」とも呼ばれます。
一般的な着物より約10~20cmほど袖が長く、華やかさと動きやすさを兼ね備えています。
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袴:振袖や着物にあわせて履く和装用のボトムス
袴は、振袖や着物の上に履く和装用のボトムスで、スカートのように脚をおおう形状をしています。
振袖との大きな違いとしては、振袖は単体で着られるのに対し、袴は単体では着られず着物にあわせて着用する点です。
【袴の特徴】
- 主に卒業式で着物とあわせて着用する和装用のボトムス
- スカート状の装いで動きやすい
- 卒業式では小袖(小振袖・二尺袖)と組み合わせるのが一般的
大正時代の女子学生の制服でもあった袴は、着物にあわせて履くことで学業に向く動きやすさを演出しました。
現代においては、主に卒業式で袴に小袖や中振袖を合わせて、学生の門出を祝うシンボル的な装いとして定着しています。
卒業式で「振袖に袴」を着るのはおかしい?浮く?

卒業式に「振袖に袴」のスタイルは一部の方には珍しく感じられるかもしれませんが、実際には非常におすすめのスタイルです。
卒業式で成人式と同じ振袖に袴を合わせてOK!むしろおすすめ
卒業式で成人式と同じ振袖に袴を合わせて着用するのはもちろんOK。
むしろおすすめの選択です。
成人式で着用する中振袖は、正式な場にふさわしい正装です。
振袖は袖が長いほど格が高いため、中振袖を袴に合わせることで、門出を祝う卒業式にぴったりの格調高い装いが完成します。
さらに成人式で選んだお気に入りの振袖の着用機会を増やすことにもなり、ご自身はもちろんご家族にも喜ばれることが多いです。
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目立ちすぎる心配はないので安心して着用OK
卒業式において振袖に袴を合わせて着用することで、「目立ちすぎるのでは?」と心配する方もいるかもしれません。
しかし、実際には目立ちすぎたり変に注目を集めたりする心配はないので安心して着用しましょう。
振袖+袴も小袖+袴も、袖の長さ以外に大きな差はありません。
同じ袴スタイルとして認識されるため、振袖と小袖の違いに気づく人のほうが少ないでしょう。
袖の長い中振袖は卒業式にふさわしい正装。
長い袖が華やかさと品格を演出してくれるので、卒業式でも自信をもって着用してください。
そもそも卒業式に袴を着る理由は?
卒業式に袴を着る理由は、明治時代に女子学生の正装として定着したことに由来します。
当時、動きやすさと上品さを兼ね備えた袴姿が学問に励む女性の象徴となりました。
現代でも知性と格式を感じさせる袴姿が卒業式の装いとして受け継がれています。
大学や短大の卒業式はもちろん、小学生の卒業式でも女子の袴スタイルが人気を集めています。
【パターン別】卒業式に合わせる着物と袴の組み合わせ
卒業式に合わせる着物と袴の組み合わせは、主に以下の3種類です。
- 小袖+袴
- 振袖+袴
- ママ振袖+袴
3つの組み合わせについて、それぞれの特徴と魅力を解説します。
1.小袖(小振袖・二尺袖)+袴:もっとも一般的

小袖(小振袖・二尺袖)に袴を合わせるスタイルは、多くの卒業生が選ぶもっとも一般的なスタイルです。
小袖+袴の組み合わせが主流となっている理由は、袖が短いため扱いやすく動きやすい点があげられます。
さらに袴に合わせて着物がデザインされているため、袴姿が華やかに映えるのも特徴です。
大学の生協や振袖専門店などで卒業式用の小袖+袴のレンタルプランが用意されており、予約が手軽な点もポイントです。
2.振袖+袴:成人式で振袖を購入した方に多い

振袖と袴の組み合わせは、成人式で振袖を購入した方が選ぶことの多い選択肢です。
成人式で着用した振袖は中振袖で袖が長いため、袴と合わせる場合も格が高く華やかな印象を与えます。
また正装の振袖は普段なかなか着る機会がないため、せっかく成人式で購入したのであれば卒業式にも着たいと考える方は多いです。
着用の際には自前の振袖に合う袴と半幅帯の準備が必要なので、レンタルまたは購入で用意しましょう。
3.ママ振袖+袴:ママ振袖が手元にある方に多い
ママ振袖が手元にある方は、卒業式でママ振袖に袴を合わせて着用することも多いです。
母親から受け継いだ振袖を利用することで、家族の思い出を大切にできるとともに人と違った雰囲気の袴スタイルを演出できます。
持っている振袖によっては、小袖+袴レンタルよりも経済的に済む場合もあります。
ただし数十年前のママ振袖は、シミ抜きやお嬢様の寸法に合わせてサイズ直しが必要なケースも。
思いのほか時間と費用がかかることもあるので、早めに専門店で相談しましょう。
「振袖+袴」と「小袖+袴」の違いと魅力

卒業式で選ばれることの多い「振袖+袴」と「小袖+袴」それぞれのメリット・デメリットをみていきましょう。
「振袖+袴」のメリット・デメリット
「振袖+袴」のメリット・デメリットは以下の通りです。
【振袖+袴のメリット】
- 袖が長く華やかでおしゃれに見える
- 格が高い
- 他の人と差別化できる
- 費用をおさえられる
【振袖+袴のデメリット】
- 袖が長く扱いが難しい
- 袴に隠れる部分の柄が映えにくい
振袖と袴の組み合わせの最大のメリットは、袖の長さによる華やかさとグレードの高さです。
振袖に袴を合わせたスタイルは、人と違った印象でおしゃれに見えるとSNSで人気を集めています。
さらに成人式で購入した振袖を活用することで、費用を節約できるのも大きなメリットです。
一方デメリットとしては、袖の長さと正絹素材であることから扱いが難しいという点が挙げられます。
とくに小袖と違い袖が膝下までと長いため、丁寧でゆったりとした動作を心がけましょう。
また卒業式のために振袖を改めてレンタルする場合は、小袖+袴よりも高額になる場合があります。
「小袖+袴」のメリット・デメリット
「小袖+袴」のメリット・デメリットは以下の通りです。
【小袖+袴のメリット】
- 袖が短いため動きやすく卒業式向き
- 袴に合うデザインで着物が作られている
- レンタルプランが豊富で準備しやすい
【小袖+袴のデメリット】
- 振袖と比べると重みが劣る
- 化繊素材のため静電気が起こりやすい
小袖と袴の組み合わせのメリットとしては、扱いやすさと費用面での手頃さがあります。
中振袖と違い袖が短い小袖は、軽くて動きやすいのが魅力。
さらに袴に合わせて着物の柄がデザインされているため、華やかな袴スタイルが叶います。
多くの店舗でレンタルプランが用意されており、準備しやすいのもポイントです。
デメリットは、振袖に比べると重厚感が少ないのと、着物が化繊素材のため静電気が起こりやすい点です。
軽やかに着られるのが小袖の魅力なので、振袖との違いを理解したうえで自分に合ったスタイルを選びましょう。
「振袖+袴」と「小袖+袴」のレンタル相場の違い

「振袖+袴」と「小袖+袴」のレンタル相場や、着付けにかかる費用を解説します。
振袖+袴の費用相場
成人式で着用した振袖を使用する場合は、袴と半幅帯のみレンタルまたは購入するのが一般的です。
- 袴と半幅帯のレンタル:約10,000~40,000円
- 袴と半幅帯の購入:約15,000~60,000円
袴の上に着る振袖は手元にあるため、一般的な小袖+袴レンタルよりも費用を抑えられます。
ただし卒業式用に改めて振袖をレンタルする場合は、費用が高くなる場合も。
成人式で振袖をレンタルした店舗によっては2回目以降のレンタル代がお得になる特典もあるので、よく調べたうえで準備を進めましょう。
小袖+袴の費用相場
一般的な卒業式の装いとしては、小袖と袴のセットをレンタルする方がもっとも多いです。
- 小袖+袴のレンタル:業界平均 約7万円
- 小袖+袴のレンタル:花てまり 4.5万円
小袖+袴の組み合わせは、多くの振袖店や呉服店でレンタルプランが用意されています。
小袖+袴のレンタル料金は、地域差はありますが約7万円が業界の平均です。
花てまりの小袖+袴レンタルは、4.5万円とリーズナブルなのが魅力。
古典的なデザインからトレンドをおさえたブランド袴まで多数取り揃えています。
卒業式のレンタル袴プラン | 成人式の振袖レンタル【花てまり】 京都/滋賀/神戸
振袖+袴だと着付け料金は高くなる?
袖の長い振袖と袴の組み合わせの場合「着付け料金が高くなるのでは」と不安に思う方もいるかもしれません。
実際には、振袖+袴の着付けも小袖+袴の場合と着付け料金は変わらないので安心してください。
着物の袖が長いだけで着付け方に差はないため、とくに料金が加算されることはありません。
卒業式の袴に関する注意点とタブー

卒業式の袴スタイルは、一生に一度の特別なシーンを彩るため、細やかな注意が必要です。
この記事では、特に注意すべきポイントを3つ紹介します。
これらの点を押さえておくことで、素敵な卒業式を迎えることができるでしょう。
注意点①振袖+袴の場合は袖の扱いに気をつける
振袖+袴の組み合わせで着用する場合、長い袖の扱いに気をつけましょう。
とくに移動中や食事の際には、長い袖が床に触れたり、物に引っかかったりしないよう注意が必要です。
成人式の時と同じくトイレや階段の上り下りにも注意が必要です。
袖の長い着物を着ていることを常に意識して、丁寧で美しい所作を心がけましょう。
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注意点②スニーカーなどでの着崩しは原則タブー
卒業式は伝統と格式が求められる式典のため、袴スタイルをスニーカーなどで着崩すのは原則としてタブーです。
きちんとした正装である袴姿にスニーカーを合わせてしまうと、全体的にチグハグな印象を与えてしまいます。
あくまでフォーマルな装いとして、カジュアルになりすぎない着こなしを意識しましょう。
袴の足元は、草履またはブーツを合わせるのが基本です。歩きやすさを重視する場合はブーツがおすすめですが、短すぎるショートブーツは足首が見えてしまうので選ぶ際は全体のバランスに注意しましょう。
注意点③派手すぎるコーディネートは避ける
卒業式は格式のある行事なので、あまりにも派手すぎるコーディネートは避けるべきです。
とくに着物と袴の色や柄が目立ちすぎる奇抜な組み合わせは、個性を出すよりも周囲と異なる印象を与える結果になりかねません。
卒業式特有の落ち着いた雰囲気を保つためにも、色味やデザインは慎重に選ぶのがよいでしょう。
【最新】卒業式の袴のトレンドは?

卒業式の袴は、白やくすみベージュカラーの袴が2023年頃からのトレンドです。
ただし、2025年は改めて古典柄の袴の人気も高まりつつあります。
卒業式の袴スタイルは、成人式と異なるテイストを選ぶ方が多い傾向にあります。
たとえば、成人式でくすみカラーの振袖を選んだ方は古典柄やレースタイプの袴スタイル、成人式で古典柄を選んだ方はくすみカラーの袴スタイルを選ぶ場合が多いです。
成人式と卒業式で違った系統を楽しみたいという方が増えています。
まとめ
卒業式に成人式で着た振袖と袴を合わせるのは、格式高く華やかな装いとしておすすめのスタイルです。
一方で、小袖+袴のスタイルは動きやすく扱いやすいため、卒業式向きの定番コーディネートとして根強い人気があります。
花てまりでは、小袖と袴のレンタルも多数取り揃えています。
伝統的な古典タイプからトレンドをおさえたブランド袴まで、あなたらしい袴スタイルがきっと見つかります。
卒業式の袴選びでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。