成人式のとき、慣れない振袖で座ることに不安を感じる方もいることでしょう。
振袖は袖が長く、背中に帯があるので、普段と同じ座り方をしてしまうと思わぬハプニングにつながります。
今回は成人式で失敗しないための振袖の座り方について、動画をまじえて詳しく解説します。
- 振袖のときの座り方は洋服時とちがうので注意が必要
- 振袖の座り方は事前に予習がおすすめ!予習方法3選
- 振袖着用時の正しい座り方|4つのシチュエーションで解説【動画あり】
- 【豆知識】振袖の座り方に関する先輩の失敗談
- 振袖の座り方|長時間座っていても苦しくならない!楽な姿勢のコツ
振袖で長時間座っていても苦しくならないコツについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
振袖の座り方は洋服時とちがうので注意が必要!
まずは「振袖を着ているときの座り方は、洋服のときとちがう」という意識をもつことが大切です。
振袖は袖が長く、後ろに帯があるので、普段通りに座ると汚れや着崩れの原因になります。
意識せずに座ると袖が床について汚れてしまったり、華やかな帯結びが背もたれに当たって崩れてしまうことも。
成人式できれいな振袖姿をキープできるように、振袖での正しい座り方をマスターしておきましょう。
振袖での正しい座り方については、これからの項目で詳しく解説します。
振袖の座り方は事前に予習がおすすめ!予習方法3選
振袖で上手に座るにはちょっとしたコツがいるので、成人式の前に予習しておくことがおすすめです。
振袖の座り方の予習方法3選を紹介します。
【振袖の座り方 予習方法3選】
- 振袖姿での基本的な立ち居振る舞いの意識をおさえておく
- 前撮り撮影会は予行練習のチャンス!
- YouTubeなどの動画視聴もおすすめ
①振袖姿での基本的な立ち居振る舞いの意識をおさえておく
はじめに、振袖での基本的な立ち居振る舞いの意識をおさえておくことが大切です。
振袖は洋服とちがい袖が長く背中にも帯があるので、普段通りに動いてしまうと着崩れや汚れてしまうことも。
振袖姿での立ち居振る舞いの基本は、ゆっくりと丁寧に、優雅な動作を心がけることです。
とくに長い袖に気をつけて動くことで、袖を汚したり座るときに踏んでしまったりするハプニングを避けることができます。
②前撮り撮影会は予行練習のチャンス!
前撮り撮影会は振袖の座り方を予習できる絶好のチャンスです。
実際に振袖を着用する前撮り撮影会では、本番の成人式に備えてさまざまな動作を試してみることをおすすめします。
立ったり座ったりの基本動作や、草履での歩き方、振袖でのトイレの行き方も練習しておくとよいでしょう。
前撮りで振袖での動きに慣れておくことで、成人式当日も自信をもって振袖姿で過ごすことができます。
③YouTubeなどの動画視聴もおすすめ
振袖での座り方については、YouTubeなどの動画で予習するのもおすすめです。
振袖での座り方は洋服時と気をつけるべきポイントがちがうので、映像をみると細かい動きがわかりやすいでしょう。
普段着慣れていない振袖の動作は文章だけではわかりにくいので、ぜひ動画を参考にイメージトレーニングをしてみてください。
振袖での正しい座り方については、次の項目で動画をまじえながら詳しく解説します。
振袖着用時の正しい座り方|4つのシチュエーションで解説【動画あり】
振袖着用時の正しい座り方について、以下4つのシチュエーションごとに詳しく解説します。
- 振袖で椅子に座るとき
- 振袖で正座するとき
- 振袖で車に乗るとき
- 振袖で電車に乗るとき
①振袖で椅子に座るとき
【椅子に座るとき】
- 両袖を体の前で合わせる
- 手で軽く両袖をおさえながら椅子に腰かける
- 帯がつぶれないように浅めに座る
- 背筋を伸ばす
【椅子から立ち上がるとき】
- 両袖を左手でまとめて持つ
- 裾が少し上がるように右手で端をつまむ
- 椅子から立ち上がる
- 両袖をおろす
【動画】
簡単 楽ちん 振袖を着たときの椅子の綺麗な座り方 – YouTube
椅子に座るときは、両袖を体の前に重ねて床に落ちないように気をつけましょう。
普段通りに座ると、袖が床について汚れていまいます。
背中に華やかな帯があるので、椅子の背もたれにもたれかからないよう注意しましょう。
また座っている最中は、足が外側に開かないよう内股気味にすると下半身が着崩れにくいのでおすすめです。
②振袖で正座するとき
【正座するとき】
- 右手でひざ下の生地をおさえながら座る
- 両袖を軽く左右または後ろへ流す
- 両手をひざの上でそろえる
- 背筋を伸ばす
【正座から立ち上がるとき】
- 両手をひざの上に乗せたまま腰を浮かせて両足のかかとをあげる
- つま先立ちの状態から立ち上がる
振袖で正座をするシーンでは、敷居や畳の縁、座布団の上を踏まないように注意しましょう。
長時間正座していると足がしびれていることがあるので、立ち上がるときは足のしびれをとってからゆっくりと立ち上がるのがポイントです。
③振袖で車に乗るとき
【車に乗るとき】
- 両袖を体の前で合わせる
- 両袖を左手で軽くおさえる
- 裾が少し上がるように右手で端をつまむ
- おしりから車に腰かける
- ゆっくりと回転し前を向く
【車からおりるとき】
- 両袖を体の前で合わせる
- 両袖を左手で軽くおさえる
- 裾が少し上がるように右手で端をつまむ
- ゆっくりと横に回転して足から外に出す
- 立ち上がる
【動画】
誰でもできる振袖を着た時に簡単に車に乗る方法 – YouTube
振袖で車に乗るときは、車のドアに振袖の袖をはさまないように注意してください。
また車内に頭を入れるときは、髪型が崩れないように気をつけましょう。
④振袖で電車に乗るとき
【電車の椅子に座るとき】
- 両袖を体の前で合わせる
- 手で軽く両袖をおさえながら椅子に腰かける
- 帯がつぶれないように浅めに座る
- 背筋を伸ばす
【電車の椅子から立ち上がるとき】
- 両袖を左手でまとめて持つ
- 裾が少し上がるように右手で端をつまむ
- 椅子から立ち上がる
- 両袖をおろす
振袖で電車に乗るときは、座っているときも両袖を膝の上に重ねて床に落ちないように気をつけましょう。
車内の床や壁は汚れていることがあるので、袖がつかないように注意を払います。
着崩れや汚れが心配であれば、電車内では座るより立ったまま過ごすのがおすすめです。
<参考記事>
振袖で電車に乗る人は多い?電車移動で気をつけたい5つのポイントや着崩れの直し方の動画を紹介!
【豆知識】振袖の座り方に関する先輩の失敗談
慣れない振袖姿で座ると、思わぬハプニングが起こる可能性もあります。
振袖で座るとき、実際にはどんな失敗があるのでしょうか?
先輩の失敗談をもとに当日の立ち居振る舞いの参考にしましょう。
【振袖を汚してしまった失敗談】
- 袖を前でまとめずに座り、袖が床について汚れてしまった
- 床についた袖を自分で踏んで汚してしまった
- 屋外でしゃがんで写真撮影をしているときに、友人に袖を踏まれて汚れてしまった
【振袖が着崩れてしまった失敗談】
- 裾を踏んだまま椅子から立ち上がり、裾が着崩れてしまった
- 足を組んで振袖の下半身が着崩れてしまった
いずれの失敗談も前述した正しい座り方を意識すれば防ぐことができるので、予習したうえで成人式当日にのぞみましょう。
振袖の座り方|長時間座るときも苦しくない!楽な姿勢のコツ
慣れない振袖で座っていると、圧迫感をおぼえたり苦しくなったりする方もいます。
とくに普段着物を着慣れていない方は、座ると苦しいと感じることが多いのではないでしょうか。
振袖で長時間座ると苦しくなる原因と、長時間座っていても苦しくならないためのコツを解説します。
なぜ振袖で長時間座ると苦しくなるの?
振袖を着ると苦しいと感じる原因は、着付けの紐や帯で体にしっかりと固定し、いつもより動き制限をされるためです。
振袖は着崩れ防止のために、着付けの際に紐をきつめに締める場合が多いです。
長時間座っているうちに姿勢が崩れると、着付け時にしめた紐が別の場所に食い込み、痛みや圧迫感をおぼえることがあります。
対策としては、振袖の着付けをしたときの「背筋の伸びた姿勢」でいることで、締めつけに弱い部分に紐が食い込むことを防ぐことができます。
振袖で座るときは背筋をまっすぐ伸ばすのがポイント!
振袖で座っているときは背筋をまっすぐ伸ばした姿勢を意識すると、長時間座っていても苦しくなりにくいです。
振袖は着付けをしたときの姿勢でいれば、紐や帯で必要以上に圧迫されることはありません。
ただし疲れてきて姿勢が崩れると、本来締めていた場所とちがう部分に紐が食い込み、痛みや圧迫感が生じることがあります。
たとえば式典中に背筋を伸ばすことに疲れて猫背の姿勢になる方がいますが、かえって苦しくなるので要注意。
猫背姿勢になると背中が丸まり、振袖の帯や紐の位置がずれることで痛みや圧迫感を感じやすくなります。
振袖で座るときは、まっすぐに背筋を伸ばした状態がもっとも体に負担がかかりません。
よい姿勢でいることで、振袖姿もさらに美しく見えるのでおすすめです。
まとめ
今回は振袖での座り方について、シチュエーションごとの座り方を動画をまじえて解説しました。
振袖のときは長い袖や背中の帯に注意して座ることで、きれいな振袖姿をキープすることができます。
さらによい姿勢を意識すると長時間座っていても苦しくなく、見た目にも美しいのでおすすめです。
振袖専門店・花てまりでは、振袖姿での基本的な立ち居振る舞いを動画にて紹介しています。
慣れない振袖姿で過ごすのは不安がつきものです。
成人式本番をむかえる前に、ぜひ動画を見ながら予習してみてください。