成人式の晴れ着のイメージがつよい振袖ですが、成人式のほかにも振袖を着る機会はたくさんあります。
今回は、成人式以外の振袖着用機会と着るときに気をつけたいポイントについて解説します。
- 意外に多い!成人式以外で振袖を着る機会とは?
- 成人式以外で振袖を着る機会はいつまで?
- 【豆知識】振袖を仕立て直して訪問着にできる?着る機会は増えるの?
- 成人式以外で振袖を着る機会に気をつけるべきポイント3つ
- 【振袖を着る機会】着用後のお手入れの頻度や料金相場
振袖を着た後のお手入れについても紹介しますので、今後振袖を着る予定のある方はぜひ参考にしてみてください。
意外に多い!成人式以外で振袖を着る機会とは?
未婚女性の第一礼装である振袖は、成人式のほかにもさまざまな着用シーンがあります。
主な着用機会は以下の5つです。
- 結婚式や披露宴
- 卒業式
- お正月の初詣
- 結納
- 祝賀会や格式が高いパーティー
それぞれ詳しく紹介していきます。
①結婚式や披露宴
親戚や友人の結婚式や披露宴は、振袖を着用するのにぴったりのシーンです。
振袖は未婚女性の第一礼装なので、晴れの席である結婚式の参列者としてふさわしい装いといえるでしょう。
またゲストが華やかな振袖を着ていると結婚式の格がさらに高まり、新郎新婦のご家族にも喜ばれることが多いです。
結婚式の受付やスピーチを頼まれたときにも品格と華やかさのある振袖はおすすめです。
②卒業式
大学や短大、専門学校などの卒業式も振袖を着るチャンスです。
卒業式では袴に「小袖」と呼ばれる袖の短い着物をあわせる方も多いですが、もちろん成人式で着た振袖をあわせてもOK。
袖の長い成人式の振袖を袴の下に着ることで、袴姿がより立派な印象になります。
③お正月の初詣
毎年お正月の初詣に行くときに振袖を着用する方も多いです。
新年に土地の神様の神社へお参りするのは日本の伝統的な風習です。
神仏へ新年のご挨拶をする初詣には、振袖のような正装がふさわしい装いといえます。
着物を着ることでお正月ムードがより高まり、SNSにも季節感のある素敵な写真をアップできそうです。
④結納
婚礼に向かう儀式・結納や両家顔合わせにも振袖はぴったりです。
ホテルや料亭などの結納の席で格の高い振袖を着ることで、礼を尽くしたきちんとした印象を相手方に与えることができます。
また振袖を着られるのは未婚の間だけなので、結納や顔合わせの食事会は独身最後に振袖を着る貴重な機会となるでしょう。
⑤祝賀会や格式が高いパーティー
祝賀会などのパーティーにも振袖の着用がおすすめです。
未婚女性の第一礼装である振袖は、服装の格を求められる場面にはぴったりの装いです。
ドレスを着てくる方が多いパーティーに華やかな振袖姿でのぞめば、会場の注目を集められますよ。
とくに外国の方が参加するグローバルなパーティーでは、和装姿がコミュニケーションのきっかけになるかもしれません。
⑥和文化の習い事
茶道や琴など、和文化の習い事をしていると振袖を着る機会が格段に増えます。
例えば茶道でお正月に行われる初釜など、晴れがましい席では振袖をはじめとする華やかな着物がぴったりです。
琴や三味線の発表会や演奏会の舞台衣装としても振袖が活躍します。
和の習い事をしているとイベントごとに振袖を着る機会があるため、多い方だと年に数回は振袖を着るチャンスがあるでしょう。
振袖を着る機会はいつまで?
成人式以外にも着る機会の多い振袖ですが、いつまで着用できるのでしょうか?
振袖は着用できる立場に制限がある着物なので、基本的なルールをおさえておきましょう。
振袖を着られるのは未婚の間だけ!
未婚女性の第一礼装である振袖は、基本的には「未婚の間」のみに着用が限られる着物です。
結婚するまでの間はさまざまなシーンで振袖を着用することができますが、結婚後には着用を控えるのが一般的なので覚えておきましょう。
ちなみに既婚女性の第一礼装は「留袖(とめそで)」です。
結婚した後は、留袖のほかにも色留袖や訪問着などの着物を立場やシーンによって着用します。
年齢にも気をつけよう
未婚であれば着用可能な振袖ですが、年齢にもある程度の制限がみられます。
20代の間は着る機会が多い振袖ですが、30代半ば〜後半になると振袖ではなく訪問着を着用する方が増える傾向にあります。
着る人の雰囲気と振袖の色柄にもよりますが、30代を過ぎたら世間的な風潮なども考慮しつつ振袖を着用するのがよいでしょう。
【豆知識】振袖を仕立て直して訪問着にできる?着る機会は増えるの?
せっかく振袖を購入したら「少しでも長く着たい」と思いますよね。
「振袖は袖が長くて未婚の間しか着られないから、袖を詰めれば結婚後も着られるのかな?」と思う方も多いようです。
しかし、振袖の袖を短く仕立て直しても訪問着のようになるとは限りません。
振袖は全体に華やかな柄が描かれていることがほとんどです。振袖らしい豪華な色柄の場合、袖を短くしても「袖を短くした振袖」の印象がつよくなり、さまざまなシーンで着られるような上品な訪問着にはなりにくいので注意が必要です。
「長く着られると思って振袖の袖を短くしたけど、結果的にほとんど着なかった」という声も多く聞かれます。
振袖は袖を短くせず、そのまま保管しておくことをおすすめします。
振袖のままでとっておくことで、将来ママ振袖などで活用できる可能性も十分にあります。
振袖を着る機会に気をつけるべきポイント3つ
成人式以外で振袖を着るときには、どんな点に気をつけたらよいのでしょうか。
振袖の柄選びをはじめ、髪型やメイク、コーディネートを工夫することで幅広いシーンで着用できます。
①古典柄の振袖ならどんな席でもOK
成人式のほかに振袖を着る場合、古典柄の振袖であればどんな席でも間違いがありません。
例えばモダンで大胆な柄や奇抜な色の振袖は、年齢やシーンによって成人式以外では着用しにくくなる可能性も。
その点上品な古典柄の振袖であれば、どんな場面でも安心して着用することができます。
これから振袖を誂える予定の方は古典柄の振袖を選ぶことで、成人式後にもさまざまな場面で長く着用できる可能性が高まるでしょう。
②髪型やメイクはTPOに合わせよう
成人式以外で振袖を着る際は、TPOにあわせて髪型やメイクなどを変えるのがおすすめです。
成人式では自分が主役であるのに対し、結婚式やパーティーに招待されたときはあくまでゲストの立場。
主役より目立ちすぎることのないよう、少し控えめな装いで参加するのがマナーです。
振袖を着用するときは、立場や年齢にあわせた上品な髪型とメイクを心がけましょう。
③小物で雰囲気を変えるのもおすすめ
成人式後に振袖を着る際は、小物を変えて新しいコーディネートを楽しむのもよいでしょう。
振袖は小物あわせで全体の雰囲気が変わるので、TPOにあわせて以下の小物を変えてみるのがおすすめです。
- 重ね衿
- 帯締め
- 帯揚げ
- 髪飾り
例えば結婚式にゲストで参加する際は淡い色の小物で統一して上品に、習い事の発表会でははっきりした色の小物を選んで華やかに。
着用シーンごとになりたい雰囲気にあわせて小物を変えてみてはいかがでしょうか。
【振袖を着る機会】着用後のお手入れの頻度や料金相場
成人式以外で振袖を着た後の「お手入れ」について、頻度や金額が気になる方も多いはず。
着用した振袖は、1年以上着ないのであればクリーニングすることをおすすめします。
万が一振袖に水分や汚れがついていた場合、そのまま保管してしまうとカビの原因になります。
長期保管する前には、念のため振袖専門店などでクリーニングを依頼するのがよいでしょう。
クリーニング代は振袖、長襦袢、帯の全部で3万円ほど。
購入時にガード加工をかけておけば購入後5年間ほどはクリーニング代が無料になるので、振袖を購入の際は検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
成人式の晴れ着である振袖は、成人式以外にもさまざまなシーンで着用する機会があります。
振袖を着るときは、TPOにあわせてヘアスタイルやコーディネートを工夫するのがおすすめです。
振袖専門店・花てまりでは、成人式以外でも着られる上品な古典柄振袖も取り揃えています。
購入後のお手入れも承りますので、振袖に関することならどんなことでもお気軽にご相談ください。