娘さんの成人式の準備を、いつからどのように進めていいのか分からないお母さまは多いです。
お母さまご自身も成人式を経験していると思いますが、ちょっと話を聞くだけでも”あの頃”とはずいぶん違いそうなことに驚きますよね。
今回のコラムでは、成人式の準備はいつから始めるべきなのか、理想的な準備のスケジュールはどんな感じなのか、成人式前の娘さんを持つお母さま向けに、詳しく解説していきます。
成人式の準備は高校3年生の6月・7月から始めることがオススメ
成人式の準備は、娘さんが高校3年生の6月・7月ごろから始めることが1番おすすめです。
実際のところは、高校3年生の8月・9月に初めてご来店くださるお客様が1番多いです。(つまり、これよりもひと足先に準備を始めることが理想的)
次いで多いのは、受験が終わった高校3年生の1月・2月・3月。成人式のニュースを見るなどして、「私の娘もそろそろ準備しないとな」と思われたお客様が、ご来店くださいます。
成人式の準備を早くから始めるべき理由
- 振袖の種類がたくさんあるから
- 早期特典を受けられるから
- 成人式当日の着付けや美容院の予約を希望時間どおりに取りやすいから
- 成人式当日までのスケジュールを余裕をもって進められるから
主にこれらが、成人式の準備を早くから始めるべき理由です。
「高校3年生の夏に成人式の準備を始めるなんて早すぎでは?」と思われるお母さんも多いかもしれません。
実際、12~13年前までは、成人式の1年前に準備をはじめても遅くはありませんでした。
しかし、各振袖店が早期特典のサービスで競合しはじめ、どんどん早くなってきました。
ちなみに、振袖をレンタルではなく購入する場合も、単純に早く買ったほうが着れる回数が増えるため、高校3年生で買う場合が多いです。
ご親族の結婚式などで、綺麗な振袖姿を見せることができます。
また18歳(数え19歳、女性の厄年)で振袖を買うことには厄払いの意味合いもあるので、「(振る・袖で)厄を振る」「長いものに巻かれる」といった願いを込め、縁起の良い意味のある振袖を受験前にご契約をされる方も多いようです。
成人式の準備を始めるのが遅いとどんなことが大変?
成人式の準備を始めるのが遅くなるにつれ、早期特典がグレードダウンしていくことが多いです(「小物のアップグレード代5万円が無料!」などが無くなるなど)。
結果的に、成人式の準備に必要なお金が高くなってしまいます。
またよく言われていることですが、当日の着付けやヘアセットの予約が埋まり、空いているのは早朝4時など、かなり大変な時間だけになってしまいます。
毎年朝4時から成人式の準備を頑張られる娘さんは多くいらっしゃいますが、式典を終える昼ごろにはクタクタになってしまいます。
成人式の準備開始が高校3年生の冬より後、さらには成人式の1年前ということになってくると、かなりギリギリです。
ギリギリになると気持ちが焦るのか、ちょっとした失敗やトラブルが増えるという話もよくうかがうので、余裕を持っておくに越したことはありません。
カタログに載っている振袖が気になったらすぐお店に行こう
成人式の準備を始めるのが遅れると、振袖の選択肢が少なくなってきます(振袖専門店の場合、「振袖がなくなってしまう!」ということは流石にないのでご安心ください)。
特に、カタログに載っているような新作の振袖で娘さんが気に入ったものがある場合は、すぐお店に見に行くことをオススメします。
やはりカタログの振袖は多くのお客様がご覧になっておられ、他の振袖よりもずっと早くなくなってしまいます。
カタログに掲載されている振袖は、「選りすぐりのなかの選りすぐり」というイメージで、値段以上に高品質なものが多いのです。
成人式の準備の理想的なスケジュール
- 振袖予約(高校3年生の6月・7月)
- 前撮り(成人式1年前の4月)
- 成人式当日
以下では、成人式の準備の理想的なスケジュールをまとめてみました。
振袖選び(高校3年生の6月・7月)
高校3年生の6月・7月から、ネットやカタログを見て、振袖の情報収集を始めましょう。
先に述べたように、カタログに載っている振袖はとても人気が高いので、娘さんがカタログの着物を指して「これが気になる!」と言ったら、できるだけ早く店舗まで見に行きます。
この時期なら1~2ヶ月かけて娘さんとじっくりと振袖を選んでも大丈夫です。
ただし、「これだ!」というものがあったら、その場で予約することがオススメです。
タイミングによっては次に行った時にになくなってしまっている可能性もあります。
朝に気に入った振袖を夕方に再度見に行ったら、既に他の人が決めてしまった後ということも良くあるお話です。
前撮り(成人式1年前の4月)
前撮りは、成人式1年前の4月に行うとよいです。暑すぎないですし、日焼けをする前だからです。
お店によっては、条件を満たしていれば前撮りのついでにお出かけをすることができます。
おじいちゃん・おばあちゃんに振袖姿を見せにいくと、大変喜ばれます。
◆後撮りはあまりオススメできない
成人式の写真を後撮りにすることは、あまりオススメできません。
写真撮影のために振袖を着ることは、成人式の予行演習のようなもの。
先に実際に着てみることではじめて、「こんな髪型にしたいな」「こんなところがやりにくいな」「当日はこうしたほうがいいな」など、様々なことが実感できます。
成人式当日
いよいよ成人式の当日です。
成人式当日は当日で、把握しておくべき流れがたくさんあって、準備する物や注意点も多いです。
例えば当日、インナーにTシャツを着てきてはいけません。
ヘアセットの後に着付けをする場合、脱げなくて困るためです。
前撮りを行っていれば、「こういうふうにしておくべきだな」というのは、ある程度掴めていると思います。
成人式当日の準備物に関しては、チェックリストなどを作って娘さんとしっかり共有・確認しておきましょう。
◆成人式当日の持ち物(例)
- 成人式の案内状
- 小さいお財布
- ハンカチ
- ティッシュ
- 最低限のコスメ(メイク直し用)
- ばんそうこう(靴擦れ用)
- エコバッグ
- カイロ
成人式の準備にかかる費用
成人式の準備にかかる費用は、レンタルの場合は平均20万円です。
振袖の値段によって大きく変わります。
先に述べたように、早くから振袖を予約すると、様々なお得な特典を受けられることが多いです。
特典の内容はお店によって違いますが、
- 小物のグレードアップにかかるお金が無料
- 野外ロケーション撮影が無料
- フォックスショールのプレゼント
など、同じ費用でも受けられるサービスの質がかなり向上します。
振袖のネットレンタル店について
近年多くなっているネットレンタル店は、振袖店や呉服店よりも、振袖を安く借りられます。
しかし、写真撮影・着付け・ヘアセットを自分で手配しなくてはいけないことが大変です。
地域によっては美容室代や写真撮影代が高くて、結果的にそこまで安くできないこともあります。
「ネットで調べものをすることが得意で、自分で安いお店を見つけられそう」という人は、ネットレンタル店も選択肢の1つです。
振袖の購入について
振袖を購入する場合にかかる費用は、平均40~50万円。レンタルの2倍くらいです。
妹さんが多いご家庭やご親戚に女の子が多いご家庭では、振袖の出番が多くなるので、購入してもお金の元は十分取れます。
成人式以外でも親族の結婚式や、袴だけ別に準備すれば卒業式にも使えるので、振袖が1枚あると便利かもしれません。
着物を着用した後にアフターケアをきちんと受けてくれるお店がオススメです。
成人式の準備を振袖専門店でおこなうメリット
振袖専門店は、成人式の経験を非常に多く持っているので、お客様が「こういうところでつまづく」「こういう行動をしがち」というパターンを熟知しています。
それらを事前に教えてもらいつつ、心地よいサービスを受けながら、成人式の準備を進めることができます。
さらに、
- 前撮り撮影の手配
- ヘアセット・メイク・着付けの手配
- 成人式当日着物のお運び
などを、振袖専門店ではセットで行えることが一般的なので、お母さまにとってはとても気が楽です。
まとめ
以上、成人式の準備はいつから始めるべきなのか、成人式当日までのスケジュールはどんなふうに進んでいくのかなど、解説しました。
娘さんの、一生に1度の成人式。後悔なく、笑顔で迎えてもらいたいですよね。
この記事が少しでも、そんなお母さま方・娘さん方の助けになっていれば幸いです。