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振袖のクリーニング完全ガイド!成人式後のお手入れの出し方や値段をわかりやすく解説

振袖のクリーニング完全ガイド!成人式後のお手入れの出し方や値段をわかりやすく解説

成人式で着用後の振袖のクリーニングは、普段から着物に馴染みがない方には難しく感じることも。

ただし大切な振袖をキレイな状態で保つためには、適切なクリーニングが欠かせません。

今回は振袖クリーニングの種類や値段、簡単3ステップの出し方など、振袖クリーニングに関する疑問をわかりやすく解説します。

クリーニング後の振袖の保管方法についても解説しますので、大切な振袖をキレイに保存した方はぜひ参考にしてみてください。

振袖のクリーニングは必須?しないとどうなる?

振袖のクリーニング完全ガイド!成人式後のお手入れの出し方や値段をわかりやすく解説

着用後の振袖は、しばらく着ない場合はクリーニングが必須です。

クリーニングをせずに保管すると、ファンデーションや皮脂、汗などの見えない汚れがシミになって定着してしまいます。

クリーニングに出すタイミングや頻度は後述します。

振袖をはじめとする着物は、一度着ただけでもファンデーション汚れや皮脂や汗などが付着します。

目に見えない汚れでも、放っておくと黄ばみなどのシミやカビの原因になるので注意が必要です。

振袖は次に着る機会まで長期間保管することも多いので、しっかりと汚れを落としてから収納することが重要です。

振袖クリーニングの種類と値段

振袖のクリーニング完全ガイド!成人式後のお手入れの出し方や値段をわかりやすく解説

振袖のクリーニングとひと口に言っても、さまざまな種類があります。

振袖クリーニングの主な種類4つと値段について説明します。

振袖クリーニングの種類費用
①ガード加工済み振袖のお手入れ数千円
※お店によって異なる
②丸洗い振袖・長襦袢・帯
それぞれで約1万円
③しみ抜き別途見積
④洗い張り約5~8万円

①ガード加工済み振袖のお手入れ

ガード加工済みの振袖のお手入れは、振袖着用後のメンテナンスサービスを指します。
費用は数千円で、お店によって異なります。

ガード加工などの撥水加工、汚れ防止加工を施してある振袖であれば、着用後購入したお店に持参すればアフターケアをしてもらえます。

ガード加工がしてある振袖は防水・防汚効果があり汚れにくいので、お手入れが楽になります。

ガード加工に付随するアフターサービスなので、費用はほかのクリーニングに比べて安価です。

数千円の場合もあれば、ガード加工の工場に振袖を送る際の送料だけかかるお店もあります。
振袖を購入したお店に金額を確認してみましょう。

②丸洗い

振袖全体をクリーニングする丸洗いは、専用の溶剤を使用して全体を洗うドライクリーニングです。

費用は振袖・長襦袢・帯のそれぞれで約1万円が相場です。

丸洗いをすると、振袖の全体的な汚れが取れてさっぱりします。
着物を解かずに洗える手軽なクリーニングなので、ガード加工をしていない振袖は丸洗いでお手入れをする場合が多いです(ガード加工をした振袖も丸洗いすることが可能)。

ただし、ひどい汚れやシミは丸洗いでは取れないため、別途しみ抜きを依頼する必要があります。

③しみ抜き

振袖のしみ抜きは、特定の汚れやシミがある場合のお手入れ方法です。
費用はシミの大きさや数、種類などにより異なるので、見積りが必要です。

たとえば振袖で飲食をした際の食べこぼしのシミや、袖を車のドアで挟んでしまった際の汚れなどがある場合は、しみ抜きを依頼しましょう。

できるだけ早いほうが汚れが取れやすいので、シミを確認したらすぐ呉服店に持参してしみ抜きの相談をするのがオススメです。

しみ抜きの費用はしみの範囲や難易度によって異なるので、かならず見積りをお願いしましょう。

④洗い張り(あらいはり)

洗い張りは、振袖を一度ほどき、反物の状態に戻してから水洗いして再度仕立て直す方法です。

費用は約5~8万円です。

振袖の洗い張りは、とくにひどい汚れがある場合や匂いが気になる場合、振袖を新しいサイズに仕立て直すときなどにオススメの方法です。

振袖は仕立ててある状態だと全体を水洗いすることができません。

洗い張りでは振袖をほどいて一枚の布の状態に戻すので、全体を水と専用の洗剤で隅々までキレイに洗うことができます。

とくに全体的に汚れが気になるママ振袖などは、着用前の洗い張りがオススメ。
洗い張りをすることで生地の風合いがよくなりますし、娘さんのサイズに合わせて新たに仕立て直すのもスムーズです。

費用は約5~8万円と高価で、手間のかかる作業のため、納期も約4ヶ月~半年と長くかかります。

簡単3ステップ!振袖のクリーニングの出し方

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成人式で振袖を着用した後のクリーニングの出し方について解説します。

着物に馴染みがないと扱いが難しく感じる振袖ですが、以下の3ステップを確認しながらクリーニングに出してみてください。

ステップ1:着用後の振袖を2~3日陰干し

着用後の振袖は、2~3日陰干しをします。

振袖・長襦袢・帯の3点をそれぞれハンガーにかけ、直射日光が直接当たらない風通しの良い場所に干しましょう。

数日間の陰干しで着用時にこもった湿気を取り除きます。

振袖はできれば専用の着物ハンガーにかけましょう。陰干し中の型崩れやシワを防ぐことができます。

ステップ2:クリーニングに出すアイテムを分けておく

次に、クリーニングに出すアイテムを分けておきます。

着用した振袖一式は、クリーニングが必要なアイテムと自宅で洗濯するアイテム、干した後そのまましまってOKなものに分けられます。

クリーニングに出すアイテムとそうでないものを分類して、できるものから自宅でのお手入れを進めましょう。

クリーニングに出すアイテムと、自宅で洗濯&そのまま保管するアイテムは後述します。

ステップ3:クリーニングに出すものをまとめてお店に持っていく

最後に、クリーニングに出すアイテムをまとめてお店に持って行きます。

陰干し後の振袖・長襦袢・帯はきちんとたたまなくても、何となくまとまっていればOK。
購入時の箱や風呂敷などに入れて、クリーニングを依頼するお店に持参しましょう。

【関連記事】
振袖の持ち運びもこれで安心!シワにならない簡単な持ち運び方法や注意点をわかりやすく解説

振袖クリーニングに出すべきアイテムは?帯や小物はどうする?

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振袖をクリーニングに出すとき、何を持っていけばよいかで悩むことがあります。

振袖一式について、クリーニングに出すべきアイテムと出さなくてよいアイテム、自宅でのお手入れ方法について解説します。

  1. クリーニングに出す:振袖・長襦袢・帯
  2. 干してから保管する:帯締め・帯揚げ・重ね衿・着付け小物など
  3. 自宅で洗って保管する:足袋・和装肌着(肌襦袢)

1.クリーニングに出す:振袖・長襦袢・帯

振袖・長襦袢・帯は、クリーニングに出すべきアイテムです。

振袖のメインアイテムである振袖・長襦袢・帯の3点セットは、長期間保管する前にクリーニングでお手入れをしておくのがオススメです。

着用時の汚れや汗などをキレイにしてから保存することで、次に着る機会まで美しい状態をキープすることができます。

2.干してから保管する:帯締め・帯揚げ・重ね衿・着付け小物など

振袖小物の帯締め・帯揚げ・重ね衿・着付け小物などは、目立った汚れがなければクリーニングに出さなくてOKです。
自宅で干して湿気を飛ばしてから保管しましょう。

小物類は、基本的にはクリーニングは不要です。

ただし着用時の汗で湿気を含んでいることが多いので、2~3日間風通しのよい所で陰干ししてから保管しましょう。

万が一小物に食べこぼしやメイクの汚れなどがついてしまった場合は、振袖と一緒に持参してクリーニングの相談をするのがオススメです。

3.自宅で洗って保管する:足袋・和装肌着(肌襦袢)

足袋や和装肌着(肌襦袢)は、自宅で洗濯してから保管します。

足袋や和装肌着は木綿やポリエステル素材のため、商品の洗濯表示ラベルに従って家庭で洗えます。

どちらも肌に直接触れるアイテムなので、次回の着用に備えてキレイにお手入れしておきましょう。

木綿素材の足袋は、洗濯後シワになりやすいので注意。
洗った後にアイロンをかけておくと、次回着用するときもスムーズです。

成人式で着た振袖はいつクリーニングに出す?頻度は?

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成人式で着た振袖は、いつクリーニングに出すのがベストなのでしょうか。

振袖クリーニングのタイミングと頻度について説明します。

  1. 1年以上着る予定がない場合
  2. 1年以内に着る予定がある場合

1.1年以上着る予定がない場合

振袖を1年以上着る予定がない場合は、着用後2~3ヶ月の間にクリーニングに出すのがオススメです。

振袖に目立った汚れがなくても、長期間保管する前にかならずガード加工のメンテナンスやクリーニングをしておきましょう。

そのまま長期保存すると、見えない汚れがシミになって出てしまう可能性があります。

クリーニングに依頼する時期は、着用後すぐでなくてOK。
成人式直後の1月は呉服店や振袖専門店が繁忙期のため、2月以降に持っていったほうが混雑を避けられてスムーズです。

ただし着物は湿気を嫌うため、梅雨前までにはクリーニングに出しましょう。

2.1年以内に着る予定がある場合

1年以内に再び振袖を着る予定がある場合は、すべての着用機会が終わってからクリーニングに出しましょう。

たとえば成人式の数ヶ月後に親戚の結婚式などで振袖を着る機会があれば、結婚式で着用後にクリーニングに出すのがオススメです。

洋服の洗濯と同じで、振袖も頻繁にクリーニングすると生地が傷みます。
クリーニングの頻度は少ないに越したことはありません。

さらに振袖のクリーニングは4ヶ月ほどかかるので、次に着る機会に間に合わない可能性もあります。

「振袖着用後すぐにクリーニングに出さなくて大丈夫?」と不安に思うかもしれませんが、長期間保管する前にお手入れに出しておけばシミになる心配はありません。

前撮り後も同様の理由で、とくに目立つ汚れがつかない限りは成人式までの間にクリーニングに出さなくてOKです。

【豆知識】振袖クリーニングを安く済ませる方法

振袖クリーニングを少しでも安く済ませる方法が気になる方は多いはず。

振袖クリーニングにかかる費用をおさえるコツは、購入時にガード加工をすることです。

撥水加工や汚れ防止加工の施された振袖は、着用時の汚れをきれいにしてくれるアフターサービスを数千円で受けられます。

ガード加工をすることで汚れ自体もつきにくいので、高額なシミ抜きなどもほとんど必要ありません。

ガード加工をする際に費用はかかりますが、着用する度に丸洗いやしみ抜きに出すよりも最終的にお得になることが多いです。

振袖クリーニングはどこに出すのが安心?

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振袖クリーニングをどこに依頼すればよいかお悩みの方もいると思います。

クリーニングに出すお店を選ぶときは、以下を参考にしてください。

基本的には購入したお店にクリーニング依頼がオススメ

振袖クリーニングは、基本的には購入したお店に依頼するのがオススメです。

着物は買ったお店でお手入れに出すのが基本。

着用後のお手入れをはじめ、振袖に関するお悩み事は購入したお店に相談するのがもっともスムーズです。

とくに購入時にガード加工をした振袖は、購入店舗に持参することでアフターサービスのメンテナンスを数千円の安価で受けることができます。

知識のある振袖店や呉服店に相談するのが安心

振袖のクリーニングに関しては、知識のある振袖店や呉服店に相談するのが安心です。

振袖をはじめ着物のクリーニングは、振袖店や呉服店を介して「着物専門のクリーニング業者」に出されます。

着物に特化したクリーニング方法で、生地の特性や刺繍などに配慮してお手入れしてもらえるので安心です。

洋服クリーニングがメインのお店や、できたばかりのネットクリーニングなどに出すと、着物の扱いに慣れていない可能性があるので注意が必要です。

振袖は高価なので、専門知識のある信頼できる振袖店や呉服店にクリーニングを依頼するのがもっとも安心です。

クリーニング後の振袖の保管方法について

クリーニング後の振袖は、適切な保管方法を守ることが重要です。

振袖一式は直射日光の当たらない風通しの良い場所に保管しましょう。

桐タンスでの保管が理想ですが、ない場合は洋服のタンスでも問題ありません。
防虫剤を使用する際には、直接振袖に触れないように注意します。

長期保管中は、年に1~2度はタンスから出して陰干しをする「虫干し」をオススメします。

▼振袖の保管に関する詳しい内容はこちらをご覧ください。
振袖の保管方法は3つのポイントをおさえて安心!楽な保管と振袖用小物の注意点も解説

まとめ

振袖のクリーニングと保管は、大切な振袖を美しく保つために欠かせないポイントです。

適切なタイミングでのクリーニングや信頼できる業者選び、正しい保管方法を守ることで、振袖を長く着用できる上に将来のママ振袖として次世代に残すこともできます。

振袖専門店・花てまりでは、購入後の振袖のクリーニングも安心しておまかせいただけます。

ガード加工を承った振袖・帯・長襦袢は着用後のお手入れが無料で、送料の一部として1,650円(税込)のみでアフターケアが可能。

振袖クリーニングに関するお悩みも、花てまりまでお気軽にご相談ください。

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