現代では、成人式ではじめて振袖を着るという方も多いことでしょう。
普段なじみのない振袖については、使用するアイテムの名称や振袖の各部分の名称がよくわからないという方がほとんどです。
「SNSでかわいい振袖コーデを見つけても、気になる小物の名前がわからない」
「ママ振袖の準備で足りないアイテムの名称がわからない」
とお困りの方もいるのではないでしょうか。
今回は振袖に使用するアイテムの名称と、振袖の各部分の名称を画像でわかりやすく解説します。
- 振袖一式のアイテムの名称は?画像でチェック!
- 振袖に使用するアイテムの意味と役割
- 振袖の各部分の名称は?画像でチェック!
- 【成人式コラム】振袖のアイテム&各部分の名称は覚えないと困る?
成人式の振袖準備で、アイテムや部位の名称を知っておきたいシチュエーションについても紹介します。
成人式を控えている方はぜひ参考にしてみてください。
振袖一式のアイテムの名称は?画像でチェック!
成人式で振袖を着るときに使用するアイテムの名称について、画像つきで解説します。
振袖のコーディネートは小物で大きくイメージが変わります。自分好みのアイテムを選んで振袖をおしゃれに着こなしましょう。
振袖一式
- 振袖
- 長襦袢(ながじゅばん)
- 半衿(はんえり)
- 重ね衿(かさねえり)/伊達衿(だてえり)
- 帯揚げ(おびあげ)
- 袋帯(ふくろおび)
- 帯締め(おびじめ)/帯〆(おびじめ)
- バッグ
- 草履
- 足袋(たび)
- 髪飾り
- ショール/ファーショール
振袖に使用するアイテムの意味と役割
上記で確認したように、振袖を着るときにはたくさんのアイテムが必要です。
それぞれのアイテムには、振袖の美しい着こなしに欠かせない意味と役割があります。
振袖のコーディネート小物の意味と役割を紹介します。
①振袖(ふりそで)
成人式で女性が着用する袖の長い着物です。
未婚女性がフォーマルシーンで着る正装用の着物なので、豪華な帯や小物で華やかに装います。
成人式に向けて好みの色柄の振袖を選び、レンタルまたは購入するのが一般的です。
②長襦袢(ながじゅばん)
振袖の下に着用し、振袖を汗や皮脂から守るインナーの役割をします。
フォーマル用の長襦袢の色は、薄ピンク色やクリーム色などの淡い色が一般的です。
振袖用の長襦袢は長い袖から長襦袢が多く見えるため、外から見える長襦袢の袖部分だけを赤や紫などに染め上げた華やかなタイプもあります。
③半衿(はんえり)
長襦袢の衿に縫い付ける長方形の布です。
白い半衿が基本ですが、振袖用は刺繍の施された刺繍襟(ししゅうえり)や、柄がプリントされた柄物の半衿も人気です。
<参考記事>
振袖コーデは襟元がポイント!トレンド人気の半衿&重ね衿やきれいな襟元をキープするコツを解説
④重ね衿(かさねえり)/伊達衿(だてえり)
振袖と長襦袢の間に差し込む長方形の色布です。
襟元からちらりとのぞかせて顔回りを華やかに彩ります。
振袖ではより華やかに見えるように、2枚の重ね衿を組み合わせるコーディネートも人気です。
⑤帯揚げ(おびあげ)
帯の上部分に巻く長方形の布です。
帯を結ぶときに使用する帯枕や紐を隠す役割があります。
振袖用の帯揚げは、絞りやちりめんの生地をさまざまな色に染めたものが一般的です。
振袖の色柄に合わせて好みの色の帯揚げを選びましょう。
⑥袋帯(ふくろおび)
振袖の上から腰部分に巻く装身具です。
振袖はフォーマルな着物なので、合わせる帯も格の高い織りの袋帯を選びます。
振袖では着付けの際に華やかな飾り結びをほどこします。
<参考記事>
振袖の帯は「華やかな結び方」が基本!人気の結び方や帯結びをオーダーするときのポイントは?
⑦帯締め(おびじめ)/帯〆(おびじめ)
帯の真ん中あたりに結んで帯を固定する長めの紐です。
平らに組まれた帯締めが一般的ですが、振袖用の帯締めはパールやビジューなど華やかな飾りのついたデザインも人気です。
振袖の着付けでは、リボンや花などを形どった華やかな結び方をほどこすこともあります。
<参考記事>
【振袖】帯締めの結び方にもトレンドがある?人気の結び方&オーダー方法やほどけた際の直し方までレクチャー
⑧バッグ
礼装の振袖には、装飾品として小ぶりなバッグを持ちます。
帯地やエナメルなどさまざまな素材があるので、振袖に合ったデザインを選びましょう。
草履と対になったバッグを選ぶのが一般的です。
<参考記事>
【振袖のタイプ別】似合う草履バッグの選び方を解説!コーディネート画像と選ぶときの注意点も紹介
⑨草履
和装用の履物で、基本的にはバッグとセットの草履を選びます。
草履の台が高いほど格が高く、礼装向きとされています。
振袖用は、台の高い厚底草履も人気です。
<参考記事>
成人式では草履バッグもレンタル可能!料金相場と注意点や人気の草履バッグも紹介
⑩足袋(たび)
草履を履くときに使用する和装用の白い靴下です。
成人式の最中に足が痛くならないよう、自分の足にぴったり合うサイズの足袋を選びましょう。
⑪髪飾り
礼装の着物である振袖を着るときは、髪飾りをつけるのが一般的です。
つまみ細工やかんざし、ドライフラワーの髪飾りなど、さまざまな種類の髪飾りがあります。
振袖のテイストやヘアスタイルに合わせて選びましょう。
<参考記事>
成人式でトレンド人気の髪型は?振袖に合う髪型選びのポイントや失敗しないオーダー方法も解説
⑫ショール/ファーショール
「白いふわふわ」と呼ばれることの多い振袖用のショールです。
防寒対策はもちろん、顔まわりを華やかにする役割のある成人式の定番です。
羽毛やフォックスなど、素材により色や質感が異なります。
<参考記事>
【成人式のレンタル】どんなショールが人気?料金相場と選び方のポイントや扱い方などを解説
振袖の着付けに必要な小物
振袖の着付けに必要な小物は以下の通りです。
①着付けスリップまたは肌襦袢と裾よけ
長襦袢の下に着用し、長襦袢や振袖を汗から守る和装用の肌着です。
②腰紐(こしひも)
振袖を着付ける際に、振袖と長襦袢を体に固定するための基本の紐です。
③コーリンベルト
左右の衿をベルトで留め、振袖や長襦袢の衿元が開かないように固定します。
④帯枕(おびまくら)
帯の形を整えるためのアイテムです。
振袖では華やかな飾り結び用に、厚みのある帯枕を使用します。
⑤伊達締め(だてじめ)/伊達〆(だてじめ)
振袖と長襦袢が着崩れないように、腰紐の上から締める下帯です。
⑥マジックベルト(伊達〆で代用可能)
伸縮性のある素材で、マジックテープで留めるタイプの手軽な伊達締めです。
⑦ウエストベルト(腰紐で代用可能)
伸縮性のあるゴムタイプの腰紐です。
長時間着用しても締め付けを感じにくいメリットがあります。
⑧三重仮紐(さんじゅうかりひも)
三重になったゴムの着付け紐です。
振袖の帯の飾り結びに使用します。
⑨前板
帯の前部分にしわが入らないよう、前太鼓にさしこむ板です。
⑩後板
帯の後ろ側がしっかりするように、帯の背中側にさしこみます。
⑪衿芯
長襦袢の衿の形を美しく整えるために、半衿にさしこむアイテムです。
⑫補正用タオル
振袖や帯が着崩れにくいよう、体の凹凸を補正するのに使います。
⑬和装ブラジャー(あれば)
胸を平らに整えて着姿を美しく見せる和装用の下着です。
振袖の各部分の名称は?画像でチェック!
振袖の各部分の名称は、読み方が難しかったり聞きなれない言葉が多くあって戸惑う方もいると思います。
「振袖の各部分の名称がわからない」という方のために、振袖の各部の名前を画像で説明します。
- 共衿(ともえり)/掛衿(かけえり)
衿の汚れを防止するために上に重ねられた布。 - おはしょり
帯の下に出る、着丈をたくし上げた部分。 - 袖(そで)
振袖の腕を覆う部分。 - 袂(たもと)
袖の下部分の袋状になっているところ。 - 身八つ口(みやつぐち)
脇にある縫い合わされていない部分。 - 上前(うわまえ)
振袖を着たときに上に重なる部分。 - 下前(したまえ)
振袖を着たときに下にくる部分。 - 裾(すそ)
振袖の足元部分。 - 褄先(つまさき)
振袖を着たときに裾の右下にあたる部分。 - 衣紋(えもん)
振袖を着たときに空く衿の後ろ部分。
【成人式コラム】振袖のアイテム&各部分の名称は覚えないと困る?
振袖のアイテムや各部分の名称について「成人式前に覚えないといけないの?」と不安に思う方もいると思います。
振袖のアイテムや各部分の名前は必ず覚えなくてはいけないのでしょうか?
無理に覚えなくてもOK
結論を言うと、振袖のアイテムや各部分の名称は無理に覚えなくてもOKです。
こちらの記事を参考に、必要な名称のみチェックしてください。
実際に花てまりに振袖の下見にくる方で、アイテムや各部分の名称を知っている方はごく少数です。
大半の方は振袖の名称に関する知識をもたずに来店されるので安心してください。
振袖をフルセットでレンタル・購入する場合は、店側が振袖を着るのに必要なアイテムをすべて準備します。
お客様に用意していただくもの(髪飾りなど)についても丁寧に説明しますので、振袖に使用するアイテムや各部分の名称がわからなくても困ることはありません。
振袖アイテムの名称を知っておきたいシチュエーション
振袖のアイテムの名称を知っておいたほうがよいケースは「ママ振袖」を着用する場合です。
ママ振袖を着用するときは、振袖を着るのに足りない小物を自分で準備する必要があります。
必要な小物を用意するときに名称がわからないと、なにが足りないのかわからず困るケースが考えられます。
振袖に必要なアイテムの名称がわからず不安な方は「ママ振袖相談」を実施しているお店に相談にいくのがおすすめです。
ママ振袖一式を持参すれば、足りない小物をお店のスタッフに確認してもらえます。
花てまりでもママ振袖プランを用意しているので、振袖に使用するアイテムの名称がよくわからずお困りの方はお気軽にご相談ください。
>>振袖小物の名称がわからなくても安心!花てまりのママ振袖プラン
まとめ
普段着物になじみのない方は、振袖のアイテムや各部分の名称がわからないことに不安を感じるかもしれません。
振袖をフルセットでレンタルまたは購入する場合は名称がわからなくても困ることはありませんが、成人式をきっかけに和装の基本的な知識を学ぶのもおすすめです。
花てまりの振袖フルセットレンタル・購入では、スタッフが必要なアイテム一式をすべてご用意します。
難しい小物の名前を無理に覚える必要はありません。
ママ振袖を着用予定でアイテムの名称がわからずお困りの方は「ママ振袖相談」でお店に振袖と小物一式をお持ちください。
足りない小物や買い替えが必要なアイテムについて、スタッフが丁寧にサポートさせていただきます。
振袖に関する知識が必要となるママ振袖の準備も、ぜひ花てまりにおまかせください。