成人式の振袖姿は「華やかな帯結び」も魅力です。
振袖は帯の結び方ひとつで印象ががらりと変わるので、どんな帯結びの形を選ぶかが重要なポイントとなります。
今回は振袖の華やかな帯の結び方について、基本となる結び方やトレンドをおさえた人気の帯結びをランキング形式で紹介します!
- 振袖の帯は「華やかな結び方」が基本!
- 華やかな振袖の帯結び|基本の結び方3種類
- 振袖の華やかな帯の結び方|人気ランキングTOP3
- 振袖の帯結びをオーダーするときのポイント3つ
- 【豆知識】帯の種類や長さで「振袖の帯の結び方」は変わる?
成人式や前撮りの着付けで「振袖の帯結び」をオーダーするときのポイントも解説しますので、成人式を控えている方はぜひ参考にしてみてください。
振袖の帯は「華やかな結び方」が基本!
成人式の振袖の帯は、お祝いの席にふさわしい「華やかな結び方」をするのが基本です。
未婚女性の第一礼装である振袖は、袋帯をさまざまな形にアレンジする「変わり結び」をほどこします。
既婚女性が着用する留袖や訪問着は「二重太鼓」という落ち着いた帯結びが一般的ですが、若い女性が着用する振袖はより豪華に見えるように華やかな帯の結び方をするのが通例となっています。
訪問着の帯結び「二重太鼓」
振袖の帯結びは振袖姿の華やかさを決めるカギともいえるので、振袖の雰囲気や自分の好みに合った帯結びを選びましょう。
振袖の基本となる帯結びについては、以下で詳しく紹介します。
華やかな振袖の帯結び|基本の結び方3種類
華やかな振袖の帯結びには、基本となる結び方が3種類あります。
どの振袖の帯結びも、元をたどれば基本となる3種類の結び方から派生したものです。
さまざまな帯結びの基本となる帯の結び方について紹介します。
【基本の結び方3種類】
- お太鼓系
- 文庫系
- 立て矢系
①お太鼓系
お太鼓系の帯結びは、基本的な帯結びであるお太鼓結びをアレンジした結び方です。
振袖の帯結びを代表する「ふくら雀」もお太鼓結びをアレンジした変わり結びのひとつ。
鳥が羽を広げたような形がかわいらしく上品な印象です。
お太鼓系アレンジは伝統的な雰囲気のある帯の結び方なので、古典柄の振袖にもよく合います。
お太鼓系の帯結びは体にしっかりとフィットするのも特徴です。
着崩れがしにくいので、成人式をはじめ振袖を長時間着用するシーンにおける人気の結び方のひとつです。
②文庫系
文庫系の帯結びは、リボンのように左右に羽根が垂れるフォルムが特徴的な帯結びです。
文庫結びは、武家の女性が好んだ帯結びとして江戸時代から親しまれる伝統的な結び方です。
凛とした雰囲気がありながら、リボンや蝶々のようなかわいらしい形で幅広い振袖に合わせられます。
羽根の枚数や大きさを変えることで、華やかにもすっきりとシンプルな印象にもアレンジ可能な帯結びです。
③立て矢系
立て矢系の帯結びは、蝶々結びを斜めにしたようなボリュームのある結び方です。
斜めの羽根を「矢」に見立てた結び方で、凛としたかっこいい印象になります。
羽根を何枚も重ねると豪華に、羽根の枚数を少なくするとすっきりシンプルな形にと、なりたいイメージに合わせてアレンジが可能です。
背中を横切るように帯結びがあしらわれるので、後ろ姿にある程度ボリュームの欲しい高身長の方にもおすすめの帯結びです。
振袖の華やかな帯の結び方|人気ランキングTOP3
振袖の帯結びは、振袖姿をより華やかに彩るポイントです。
実際にはどんな帯結びが人気なのか気になる方も多いと思います。
花てまりで人気の振袖の帯結びをランキングTOP3で紹介します。
ぜひ成人式や前撮りの帯結びの参考にしてみてください。
3位:かわいらしさと豪華さのある帯結び
人気第3位は、かわいらしさと豪華さを兼ね備えた帯結びです。
帯結びの羽根を大きめに取り、豪華なリボンのように結んだ華やかな帯結びです。ガーリーな雰囲気に仕上がるため、振袖をかわいらしく装いたい方を中心に人気を集めています。
2位:すっきりとしたかっこいい印象の帯結び
人気第2位は、すっきりとしたかっこいい印象の帯結びです。
シャープなシルエットが特徴の帯結びで、すっきりとクールな雰囲気に仕上がります。トレンドの柄少なめの振袖など、かっこいい系の振袖にとくいよく合います。
1位:リボンのような華やかな帯結び
人気の帯結び1位は、リボンのような形が愛らしい華やかな帯結びです。
羽根とヒダを多めにとってかわいらしいリボンのような形に仕上げる人気の帯結び。トレンドのくすみカラーの振袖など、洋テイストの振袖にもぴったりのおしゃれな結び方です。
振袖の帯結びをオーダーするときのポイント3つ
振袖の華やかな帯結びをオーダーするときには、おさえておきたいポイントがあります。
成人式当日や前撮りで着付けをお願いするときは、以下の3つのポイントを参考にしてみてください。
①振袖の雰囲気に合わせておまかせが基本
振袖の帯結びは、振袖を着付けてくれる着付け師さんにおまかせするのが基本です。
成人式や前撮りのときは、着付け師さんが振袖に似合う雰囲気の帯結びに着付けてくれます。
かわいらしい振袖なら可憐な印象の帯結び、かっこいい振袖ならシャープですっきりした雰囲気の帯結びなど、振袖のテイストに合った変わり結びをほどこしてくれます。
着付けのプロが着用する振袖に合った帯結びをしてくれるので、とくに希望の帯結びがない場合も安心しておまかせしてください。
②希望の帯結びがあるときは画像持参がおすすめ
振袖の帯結びにこだわりがある場合は、希望の帯結びの画像を持参するのがおすすめです。
成人式や前撮りの着付けがはじまる前に、担当の着付け師さんに希望の帯結びの画像を共有しましょう。
希望する帯結びの画像を参考に、似た雰囲気の帯結びにしてもらえます。
ただし帯の長さや形状によっては、画像通りの帯結びを再現できないこともあります。
さらに前撮り時はOKでも、成人式当日にはおすすめできない「着崩れやすい帯結び」もあるので、着付け師さんのアドバイスにしたがって似た雰囲気で結ぶことが可能な帯結びをお願いしましょう。
③ママ振袖の帯では結べない帯結びもあるので注意
ママ振袖の帯を使用する場合、できない帯結びもあるので注意が必要です。
今から20~30年前は、帯の長さが今より短く作られていました。
さらに今と比べて帯の中に入っている「帯芯」も硬くて厚手なことも多いので、変わり結びがしにくいのが難点です。
帯の長さや硬さ、体型によっては決められた帯結びしかできないことがあるので、事前に覚えておきましょう。
現代の袋帯は4m20cm以上と十分な長さがあり、芯も柔らかいものが使われるのでさまざまな帯結びが可能です。
華やかなトレンドの帯結びがしたい場合は、ママ振袖の帯だけレンタルまたは購入するのもおすすめです。
<参考記事>
【成人式】ママ振袖を今っぽく着こなそう!コーディネートアイテムや準備スケジュールなどを徹底解説
【豆知識】帯の種類や長さで「振袖の帯の結び方」は変わる?
振袖の華やかな帯結びは、帯の種類や長さが結び方に関係するのでしょうか?
結論から言うと、使用する帯の種類や長さで結べる帯結びは異なります。
以下で詳しく解説していきます。
袋帯の種類は、主に以下の3つです。
- 全通帯:帯の全体を通して柄がある帯
- 六通帯:帯の全体の60%に柄がある帯
- お太鼓柄:お太鼓結びにしたときに前のおなか部分と後ろ太鼓部分に柄がある帯
振袖に使用する帯は全体の60%に柄のある「六通帯(ろくつうおび)」が多いです。
振袖に六通帯が多い理由は、制作にかかるコストの関係と、全通帯だと糸の量が増えて重くなり扱いづらいことがあげられます。
六通帯でも基本は柄のない部分は身につけた際に見えない部分に隠れますが、体型や帯の結び方によっては柄のない部分が見えてしまうことがあります。
そのため六通帯を使用する場合には、帯の種類と体型を考慮して帯の結び方を決める必要があります。
さらに昔に作られた帯など短い帯の場合は、帯の結び方が限定されることも。
長さが足りないため羽根をたくさん作る華やかな帯結びはできないことも多いので、必然的に短い帯でもできる帯結びのみにしぼられます。
振袖の帯結びは使用する帯の種類や長さでアレンジ方法を変える必要があるので、着付け師さんの腕の見せ所といえるでしょう。
まとめ
今回は振袖の「華やかな帯の結び方」について、基本の結び方や人気の帯結びなどを紹介しました。
成人式の振袖は豪華な変わり結びが後ろ姿の花なので、自分らしさを演出できる帯結びでおしゃれに装いたいですね。
振袖専門店・花てまりでは、振袖の着付け経験豊富な着付け師が前撮りと成人式当日の着付けを担当します。
お客様からも「振袖がより華やかになるように帯を結んでもらえて嬉しかった」「振袖の雰囲気に合う帯結びをしてもらえてよかった」と喜びの声をいただいています。
華やかな振袖の帯結びも、ぜひ花てまりにおまかせください。