成人式の振袖に合わせる「帯締め」の結び方には、伝統的な結び方からアレンジを加えた個性あふれる結び方までさまざまです。
帯締めの結び方にも好みのデザインを取り入れることで、成人式の振袖姿がより自分らしい装いになります。
今回は振袖に合わせる帯締めの結び方について、トレンドをおさえた人気の結び方や着付け時のオーダー方法などを解説します。
- そもそも振袖の「帯締め」とは?
- 振袖の「帯締め」は全3種類!特徴と結び方
- 【成人式の振袖】トレンド人気の「帯締めの結び方」BEST3
- これで理想通り!振袖の「帯締めの結び方」オーダー方法
- 振袖の帯締めがほどけてしまったときは?対処法と結び方をレクチャー
成人式で帯締めがほどけてしまったときの対処法までレクチャーしますので、成人式をひかえた方はぜひ参考にしてみてください。
そもそも振袖の「帯締め」とは?
まず振袖の「帯締め」にどんな役割があるのかをおさえておきましょう。
「帯締め(おびじめ)」とは、着物の帯が崩れないように帯を固定する役割をもつ紐のことです。
着付けの最後に帯の中央で帯締めを結び、振袖の着付けが完成します。
帯締めの長さは通常タイプが約150cm、長尺タイプは約170cm~190cmで、長尺タイプはさまざまな変わり結びができるよう長めに作られています。
とくに振袖に合わせる帯締めは装飾の役割も強いため、結び方のアレンジができる長尺タイプが主流です。
振袖コーディネートをより華やかにするデザイン性の高い帯締めも多く、パールやビーズなどの飾りのついたアイテムが人気を集めています。
振袖の「帯締め」は基本3種類!特徴と結び方
振袖に合わせる代表的な帯締めは3種類です。
好みのタイプを見つけて、それぞれの持ち味をいかした結び方を取り入れましょう。
【代表的な帯締め】
- 丸組(まるぐみ)
- 平組(ひらぐみ)
- 丸ぐけ(まるぐけ)
帯締めのタイプごとの特徴と結び方についてみていきましょう。
①丸組(まるぐみ)
丸組は、振袖の帯締めでもっともポピュラーなタイプです。
紐が円筒のように組まれた帯締めで、成人式の振袖では約8割の方が丸組の帯締めを選びます。
振袖用の丸組の帯締めは、ビーズやパールなど飾りのついたアイテムが一般的。
中にはつまみ細工の花等がついた帯締めもあり、振袖姿をより華やかに彩ります。
丸組の帯締めは片端が飾り紐になっていることも多く、結び方のアレンジがしやすいのが特徴です。
帯締めで花のような形やハートのようなかわいい形に結ぶなど、結び方の自由度が高い帯締めが丸組タイプです。
②平組(ひらぐみ)
平組は、伝統的な古典柄の振袖によく合わせるタイプの帯締めです。
紐が平らに組まれており、着物では礼装から普段着までもっとも多く使用される帯締めです。
幅が狭いものから広いものまであり、幅が広いほどフォーマル向きの帯締めとされています。
振袖用では、幅が広めかつ花や蝶などの柄がデザインされた平組の帯締めが人気を集めています。
平組は「本結び」という伝統的な結び方が基本ですが、華やかにしたい場合には帯締めを花や四つ葉の形にアレンジして結ぶことも可能です。
③丸ぐけ(まるぐけ)
丸ぐけは最も格の高い帯締めで、中に綿を入れて布で包んだ紐状の帯締めです。
振袖以外にも色打掛などに使われる伝統的な帯締めで、ふんわりとやわらかい質感が特徴です。
布部分に華やかな刺繍がほどこされた丸ぐけの帯締めは、振袖に合わせるのにふさわしい豪華さと華やかさがあります。
和な印象を持つ人が多いので、どちらかというと古典柄の振袖によく合います。
きちんとした雰囲気で装いたいときはベーシックな「本結び」、個性を出したいときには丸ぐけの帯締めの端を花やリボンの形にアレンジして結ぶのもおすすめです。
【成人式の振袖】トレンド人気の「帯締めの結び方」を紹介
成人式の振袖に合わせる「帯締めの結び方」は、アレンジが自由自在です。
振袖のテイストやなりたいイメージに合わせた帯締めの結び方をチェックしてみましょう。
ここではトレンド人気の帯締めの結び方を3種類紹介します。
蝶々風の帯締め結び
成人式の振袖でよく見られる定番の結び方です。
かわいい系、カッコイイ系どんなコーディネートにもよく合います。
クローバー風の帯締め結び
帯締めを目立たせたいときなどにおすすめの結び方です。
帯の上で華やかさを演出します。
横一本でスッキリとした結び方
帯締めや帯自体が華やかな場合にオススメの結び方です。
それぞれが主張し合っているにも関わらずバランスの取れたコーディネートになります。
波のように動きのある結び方
帯のあたりに波のような帯締めのアレンジをすることで、全体的に動きのある華やかな印象になります。
人とは少し違ったオシャレなコーディネートにしたい方にオススメです。
三本を横に通した凛とした華やかな印象の結び方
スッキリとさせたいけど、豪華にもしたいという方にオススメの結び方。
帯締めについている飾りも引き立て、華やかなコーディネートになります。
ねじりアレンジの帯締め結び
帯締めをねじって動きを出すアレンジです。
シンプルな振袖にもよく合うおしゃれな結び方です。
これで理想通り!振袖の「帯締めの結び方」オーダー方法
成人式で振袖を着付けてもらう際に、「帯締めの結び方」をオーダーするときのポイントがあります。
【帯締めの結び方 オーダー方法】
- 希望の仕上がり画像を用意する
- なりたい雰囲気を着付け師に伝える
- あらかじめ希望の結び方ができる帯締めを選ぼう!
それぞれ解説していきます。
希望の仕上がり画像を用意する
振袖に合わせてみたい帯締めの結び方があれば、着付け時に画像を持参するのがおすすめです。
Instagram等のSNSには、多くの振袖コーディネートがアップされています。
振袖コーディネートをチェックする中でかわいい帯締めの結び方があれば、画像を保存しておきましょう。
成人式当日や前撮りのときに着付け師に画像を見せれば、希望する帯締めの結び方に近いイメージに仕上げてもらうことができます。
なりたい雰囲気を着付け師に伝える
振袖の着付け時に、なりたい振袖姿の雰囲気を着付け師に伝えるのもポイントです。
振袖の着付けでは、基本的に着付け師が振袖やご本人の雰囲気に合わせて帯締めを結びます。
振袖をどんな風に着こなしたいかを伝えることで、イメージに合ったアレンジで帯締めを結んでもらうことができます。
かっこよくしたい場合は帯締めもすっきりしたシンプルな結び方、かわいくしたい方には花やリボンなど華やかな雰囲気に。
好みのイメージに合わせて帯締めを結んでもらうことが可能です。
あらかじめ希望の結び方ができる帯締めを選ぼう!
「帯締めをこんな感じで結んで欲しい」というイメージがある方は、希望の結び方が可能な帯締めを選ぶ必要があります。
たとえば花のような華やかな帯締めの結び方なら長尺の丸組タイプ、伝統的なきちんと感のある結び方なら幅広の平組タイプの帯締めなど、希望の結び方によってふさわしい帯締めの形状は異なります。
SNS等で気になる帯締めのアレンジをみつけたら、画像を保存しておきましょう。
振袖を選ぶ際にスタッフに画像を見せることで、希望のアレンジが可能な帯締めをコーディネートしてもらえます。
振袖の帯締めがほどけてしまったときは?対処法と結び方をレクチャー
もし成人式で振袖の帯締めが着崩れてしまったときは、どうしたら良いのでしょうか?
帯締めの着崩れでもっとも多いのは、元の位置より帯締めが下がってきてしまうことです。
何気ない動作で手や腕が帯締めにあたってしまうなど、着ている本人が気付かない内に帯締めが下がっていることが多くあります。
帯締めが着付け時より下がってきてしまった場合は、両手で帯締めを持って上に引き上げましょう。
ベストな帯締めの位置は、帯の中央または中央の少し上辺りです。
詳しい直し方は以下の動画で予習しておくのがおすすめです。
【YouTube動画】振袖 着崩れの直し方
万が一帯締めがほどけてしまった場合は、帯締めをしっかりと持って右端または左端で蝶々結びをすることで対処できます。
もしほどけてしまうのが心配な場合は着付けの際に着付け師に直し方を聞いておくことで、安心して成人式にのぞむことができるでしょう。
とくに写真を撮る前は、鏡を見るか友だち同士でチェックし合うのがポイントです。
帯締めの着崩れを直すことで、よりきれいな振袖姿を写真に残すことができます。
まとめ
今回は振袖の帯締めの結び方について、トレンド人気の結び方や着付け時のオーダー方法、着崩れてしまった際の対処法まで詳しく解説しました。
帯締めは振袖コーディネートの仕上げとなる大切な部分なので、好みの結び方で自分らしい振袖姿を完成させましょう。
花てまりでは、定番人気の華やかな飾りのついた帯締めからトレンドのくすみカラーの帯締めなど、バリエーション豊富なアイテムを取りそろえています。
好きな色やなりたいイメージを教えていただければ、振袖に合わせて一番素敵に見える帯締めをご提案します。
SNS等で気になる帯締めの結び方があれば、振袖選びの際にぜひスタッフに画像をお見せください。
希望の結び方ができる帯締めで振袖をコーディネートさせていただきます。