「成人式で振袖を着るときになにを準備すればいいかわからない」という方は多いはず。
現代では日常的に着物を着ることは少ないので、よくわからないのは当然です。
しかし振袖をレンタル、購入したお店に支度をおまかせしているとはいえ、自分でもある程度の内容は把握しておきたいですよね。
今回は、振袖を着るときに準備が必要なものについてわかりやすく内容を解説します。
- 成人式で振袖を着るのに必要なもの
- 【成人式の振袖】自分で準備するものは?
- 成人式の持ち物:当日あると便利なアイテム7選
- 【豆知識】成人式が雨予報のときは大きめの傘を準備しよう!
- 振袖を着る前に!おすすめの身だしなみ5つ
成人式当日にあると便利なものや振袖を着る前におすすめの身だしなみについても紹介しますので、準備万端で成人式をむかえるための参考にしてみてください。
成人式で振袖を着るのに必要なもの
まずは成人式で振袖を着るために必要なものについて解説します。
振袖、帯をはじめ、振袖の着付けに使用する基本アイテムは全部で24点。
振袖はほかの着物とくらべて着付けに使う小物も多いので、確認しておきましょう。
振袖、帯、長襦袢
・振袖
成人式で女性が着用する袖の長い礼装の着物です。
・袋帯
振袖の上から腰部分に巻く装身具です。振袖にあわせる帯は格の高い織りの袋帯を選びます。
・長襦袢
振袖の下に着て、振袖を汗や皮脂から守るインナーの役割をします。
和装小物
・帯〆
帯の上に結んで固定する長めの紐です。振袖用の帯〆は華やかな飾りがついたものも。
・帯揚
帯の上側で着物との間に巻く長方形の布。振袖用は振袖の場合はちりめんや絞りの帯揚げが一般的です。です。
・重ね衿
長襦袢と振袖の間からちらりとのぞかせて衿元を華やかにします。別名・伊達衿。
・半衿
長襦袢の衿に縫い付ける布。振袖用は刺繍の施された刺繍襟も人気です。
・草履
和装用の履物です。草履の台が高いほど格が高く礼装向きとされています。
・バッグ
礼装の着物には装飾品として小ぶりなバッグを持ちます。振袖に合ったデザインを選びましょう。
・羽毛ショール
振袖の首元を守る防寒具です。白くてふわふわのショールは成人式の定番になっています。
・髪飾り
振袖のヘアスタイルをより華やかにするヘアアクセサリー。ちりめん細工や水引飾りなどさまざまです。
着付け小物
・着物スリップ
長襦袢の下に着用して襦袢や振袖を汗から守る和装用の肌着です。
・足袋
和装用の靴下です。足のサイズにぴったりのサイズを選びましょう。
・腰紐
着付ける際に振袖と長襦袢を体に固定するための基本の紐です。
・コーリンベルト
左右の衿をベルトで留め、振袖や長襦袢の衿元が開いてしまわないように固定します。
・帯枕
帯の形を整えるためのアイテムです。振袖では飾り結び用に厚みのあるタイプを使用します。
・伊達〆
振袖と長襦袢が着崩れないよう腰紐の上から締める下帯です。
・マジックベルト(伊達〆で代用可能)
伸縮性のある素材でマジックテープでとめるタイプの手軽な伊達〆です。
・ウエストベルト(腰紐で代用可能)
伸縮性のあるゴムタイプの腰紐です。長時間の着用でも締め付けを感じにくいメリットがあります。
・三重仮紐
三重になったゴムの着付け紐です。振袖の華やかな飾り結びに使用します。
・前板
帯の前部分が綺麗に見えるように前太鼓にさしこむ板です。
・後板
帯の後ろがしっかりするように背中側の帯にさしこみます。
・衿芯
長襦袢の衿の形を美しく整えるために半衿にさしこむアイテムです。
・補正用タオル
振袖や帯が着崩れないよう、体の凹凸を補正するのに使います。
【成人式の振袖】自分で準備するものは?
成人式の振袖をお店で選んだ場合は、店のスタッフが必要なアイテムをそろえてくれることがほとんどです。
しかし、フルセットプランでも自分で準備が必要なものも。
またママ振りを着用する場合はほとんどのものを自分でそろえなくてはならないので、下記で説明します。
【レンタル、購入】フルセットプランならほぼすべてセットになっている
振袖のレンタル、購入で「フルセットプラン」を選んだ方は、振袖を着るのに必要なものがほぼすべてセットになっているので安心です。
成人式当日に足りないものがないよう、スタッフがきちんと準備してくれます。
例えば花てまりの振袖フルセットプランは下記のとおり。成人式で振袖を着るためのアイテムがほとんどすべてそろっています。
【レンタル】振袖フルセット 23点
1.振袖 2.長襦袢 3.袋帯 4.帯〆 5.帯揚 6.重ね衿 7.半衿
8.草履 9.バッグ 10.羽毛ショール 11.着物スリップ 12.足袋 13.腰紐
14.コーリンベルト 15.帯枕 16.伊達〆 17.マジックベルト 18.ウエストベルト
19.三重仮紐 20.前板 21.後板 22.衿芯 23.補正用タオル
【購入】振袖のフルセット 25点
1.振袖 2.長襦袢 3.袋帯 4.帯〆 5.帯揚 6.重ね衿 7.半衿
8.草履 9.バッグ 10.羽毛ショール 11.着物スリップ 12.足袋 13.腰紐
14.コーリンベルト 15.帯枕 16.伊達〆 17.マジックベルト 18.ウエストベルト
19.三重仮紐 20.前板 21.後板 22.衿芯 23.補正用タオル 24.衣装ケース 25.着物ハンガー
ただし、成人式の振袖を着た時により華やかにするための装飾品アイテム2点だけはフルセットに含まれていません。追加で購入が必要なアイテムを次の項目でくわしく解説します。
「髪飾り」と「刺繍襟」は準備が必要
フルセット振袖を予約した方も、下記2点は自分で用意する必要があるので注意しましょう。
- 髪飾り
- 刺繍襟(半衿)
髪飾りはちりめん細工や水引風など実にバリエーションが豊富。なりたい振袖姿にあわせて自分好みの一品を選びます。
刺繍襟は、色とりどりの刺繍が施された豪華な半衿です。フルセットプランに含まれる真っ白な半衿でももちろんOKですが、顔回りをより華やかにしたい方は追加で刺繍襟を購入、もしくはレンタルしましょう。
どちらも振袖選びをした店で購入可能なことが多いので、振袖にあわせて似合う髪飾りと刺繍襟をセレクトするのがおすすめです。
【ママ振り】お店に相談して必要なものを揃えよう
お母様が着た振袖「ママ振り」など、持っている振袖を着る場合は自分でアイテムをそろえる必要があります。
振袖と帯はとっておいても、着付け小物までは保管してないお母様も多いはず。また帯〆や帯揚げなどの和装小物は、当時と今とで流行のデザインが大幅に変わっています。
結果的に多くの小物をいちから準備することになりますが、自分だけで準備すると足りないものがないかなど不安がつきものです。
ママ振りを着る予定の方も、振袖準備は振袖専門店へ相談に行くのがおすすめです。
経験豊富なスタッフが足りないものがないかをしっかり確認してくれるので、アドバイスにしたがって必要な小物を用意すれば安心して成人式当日をむかえることができます。
「ママ振りプラン」のあるお店ならば、振袖のお手入れや必要な小物のレンタルまたは購入についても気軽に相談できますよ。
成人式の持ち物:当日あると便利なアイテム7選
成人式当日の手荷物には、どんなものを準備したらよいのでしょうか?
「あれを持ってくればよかった!」と当日後悔しないために、あると便利なアイテムをおさえておきましょう。
今回は以前成人式をむかえた先輩たちの意見をもとに「持っていると役立つアイテム7選」を紹介します。
【成人式当日あると便利なアイテム 7選】
1.エコバッグ
成人式で記念品や配布物をもらう地域もあるので、荷物の持ち帰り用に。
飲み物も小さな振袖用バッグには入らないので、購入したらエコバッグに入れて持ち歩きましょう。
2.着物クリップ(洗濯ばさみ)
トイレなどで振袖の長い袖が下につかないよう、クリップを使い帯のあたりで留めておくと安心です。
バッグにクリップを2つ忍ばせておきましょう。洗濯ばさみでも代用可能。
3.絆創膏
予期せぬ怪我に備えて絆創膏を持っておきましょう。指先がちょっと切れただけでも振袖に血がついてしまったら大変です。
ささくれがむけたときなど、かすり傷でもすぐに絆創膏で保護することをおすすめします。
4.ハンカチ2枚、ティッシュ
振袖での飲食の際は大きめのハンカチを胸元にかけて汚れを防止しましょう。
長時間の着用で振袖の帯が落ちてきたときに帯と振袖の間に小さめに折ったハンカチを入れるとしっかりするので、1枚余分に持っておくと安心です。また足袋の足首がゆるい方はティッシュをはさむとピタッと密着するので◎。
5.ヘアピン
強風などでヘアセットがゆるんできてしまった場合に備え、ヘアピンを用意しておきましょう。
小さいヘアピンが数本あれば落ちてきた髪の毛を留めるのに役立ちます。
6.手袋
寒さに応じて手袋で防寒対策をしましょう。
スマホ対応の手袋だとより便利です。
7.カイロ
寒がりさんは手に持つタイプのカイロをバッグに入れておくと安心です。
振袖の中にカイロを貼ると低温やけどの恐れがあるので、手持ちのカイロが正解です。
【豆知識】成人式が雨予報のときは大きめの傘を準備しよう!
大切な振袖が雨で濡れてしまわないよう、悪天候に備えた大きめの傘の準備もお忘れなく。
振袖は洋服とちがい「絹(シルク)」がメイン素材です。絹素材の着物は水に濡れると、しみや縮みなどのダメージを受けてしまいます。
とくに振袖は帯結びを豪華でボリュームのある「飾り結び」にするため、通常の傘だとうしろの帯が濡れてしまう可能性大。
成人式に雨が降った場合には、カバー力のある普通より大きめの傘で被害を最小限におさえましょう。
振袖を着る前に!おすすめの身だしなみ5つ
一生に一度の成人式にそなえて、身だしなみも抜かりなく整えておきましょう。
手入れが行き届いた容姿は振袖姿をより素敵にしてくれますよ。
成人式当日をむかえる前におすすめの身だしなみを5つ紹介します。
①美容室でヘアケア
ツヤのある髪の毛であれば、振袖のヘアスタイルがさらに美しく映えます。
ヘアカラーや前髪カットのほかに、髪質改善やヘアエステなどのヘアケアをするのもおすすめ。成人式の3日~1週間前に美容室でヘアケアをすれば、綺麗なツヤ髪で成人式にのぞめますよ。
②ネイル
振袖を着るときにはネイルも美しく整えておきましょう。
現在はシンプルなタイプから華やかな和デザインなど、成人式向けのネイルデザインがたくさんあります。振袖や小物の色や柄にあわせたネイルをすれば、成人式の1日がさらに楽しくなりそうです。
③まつげパーマ
華やかな振袖に顔が負けないよう、まつげパーマの施術もおすすめです。
自然な印象で目元がパチっとなるまつげパーマであれば、清楚な振袖姿にもぴったり。ビューラーとちがいまつげが落ちてくる心配もないので、メイク直しを気にせず成人式当日を過ごせます。
④うなじ脱毛
振袖姿はアップスタイルが基本なので、うなじのお手入れも忘れずにしておきましょう。
自分でお手入れするのもよいですが、うなじは自分でのシェービングが難しい場所。プロのシェービングならえりあしがより美しく整います。
⑤エステ
エステで肌の調子を整えて成人式にのぞむ方も多いです。
キュッとした小顔&なめらかな肌でのぞめば、写真写りもばっちり。振袖姿は首元がすらっと伸びているとより映えるので、デコルテのエステもおすすめです。
まとめ
今回は、振袖を着るときに準備するものや成人式当日にあると便利なもの、より楽しい成人式をむかえるための身だしなみについて解説しました。
振袖の準備は着物になじみがないと難しく感じますが、基本的な内容をおさえたうえで振袖店へ行けば安心して成人式当日をむかえることができますよ。
振袖専門店の花てまりは、経験豊富なスタッフに振袖の準備をまるっとおまかせできます。
ママ振りでも振袖を着るのに必要なものを丁寧に確認してくれるので、ぜひ相談してみてください。